「自我病」について

「自我病」というのは、私が勝手に作った造語です。もちろん医学用語でないのは明らかですが、この言葉を聞いて皆さんならどんな症状をイメージするでしょうか?

私のイメージは、「なんか面白いことないかなあ」です。「なんか楽しいことないかなあ」あるいは、「なんか美味しいものない?」、「なんかつまらないなあ」等々。

要するに退屈しているわけですね。おそらく戦禍で喘いでいる大勢の人からしたら、呑気すぎて腹立たしいくらいでしょう。

生きるか死ぬかといった状況では、この自我病は決して発症することはないので、贅沢病と言われても仕方ないかもしれません。とはいえ、決してハッピーな感じもしないのです。

要するに、何か切羽詰まった問題を抱えているわけでもなく、かといって特にやりたいことがあるわけでもないので時間を持て余しているのです。

この自我病、私は結構心当たりがあるのです。それもとりわけ子供から大人になるくらいの頃です。社会人になってからは、やや追われる感じがあったので退屈するまで行かなかったのです。

この病気、単なる怠け病だと言って見逃してしまうと、厄介な事態になる可能性大なのです。というのも、自我はとにかく退屈を嫌うので自ら問題を作っては、それに対処するということを始めてしまうのです。

そうなると、問題→解決のループに陥ることになるのです。それでも無事解決するならまだしも、問題が山積み状態の人生になってしまうかもしれません。

そうならないためにも、自我病の症状の自覚があるならどんな些細なことでも構わないので、自分が楽しくウキウキできるようなことを実践することです。

もしももうすでに問題山積状態であれば、問題と向き合う代わりにそれを脇に置き、できるかぎり楽しくワクワクする方向へと少しずつ舵を切ることです。

自分という存在が、宇宙から愛されて常に見守られているということへの信頼を育てていくことが重要ですね。