現在を犠牲にしない

私が理解して記憶している限りにおいてですが、子供から成長していく段階で教え込まれたこととは、「未来のために現在を犠牲にしなさい」ということです。

もちろん、犠牲という言葉が使われていたわけではないのですが、培ってきたことをシンプルに表現すると、結果的にそうなるということです。

とにかく今日という時間は、未来のためにあるという教えです。まだやってきてもいない、まだ見ぬ未来のために、最も大切な今を犠牲にするのです。

何というバカバカしい生き方を教わってしまったものでしょうか?最大に極端なことを言えば、幼稚園時代は小学校時代のため、小学校時代は中学時代のためと、それが延々と続くわけです。

そして、いつもいつも明日のために生きることになるのです。未来が目的であり、今日が手段に成り下がってしまっているのです。

未来のことは信頼することが一番です。どう信頼するのかというと、どう呼んでもいいのですが、自分の本質、あるいはハイヤーセルフ、ハイヤーマインドの存在を信頼するのです。

今ここにすでに用意してあるものだって、彼らによって手配されたもので溢れているのです。当然、未来も何ら違いはありません。

私たちがやることは、びっくりするくらいにシンプルなたったひとつのこと。自分が何を望んでいるのかを彼らに具体的に知らせて、あとは今を思い切り楽しむこと。

彼らの手配の邪魔を絶対しないことです。何が1番邪魔することになるかというと、今という瞬間を犠牲にして自分の波動を下げ続けてしまうことです。

小学生の時に、先生からこのように教えてもらっていれば、人生は全く異なる様相を呈していたことでしょうね。

とはいえ、今からでも少しも遅くはありません。考え方、生き方をガラッと変えて、信頼をベースに楽しむことを続けていくなら、素晴らしい人生がやってくるのですね。