公然のヒミツ

数年前に読んだ本で、「オープン・シークレット」というのがありました。これは、非二元の界隈では有名らしいトニー・パーソンズという人が書いた本です。

内容はともかく、本の題名が気に入りましたね。「公然のヒミツ」ですから。要するに誰にでも開示されている秘密くらいの意味かなと。

本当はヒミツなどではなくて、逆にただ気がつけばいいだけなんだということです。何か特別な訓練とか、修行とかそういった努力はいらないということ。

今なら分かるのですが、本を読んだ当時はそんなことを言われても、それは分かっちゃった人だけがそんなことを言えるんだろうと思っていました。

ヒミツが見えていない人にとっては、それが何となく到達点のような、高みにあるように感じられるからでしょうね。

でも本当に、それはいつでもどこでもどんな状態であれ、全くもって誰に対しても明らかにされているのです。

それがなくなってしまうとか、隠されてしまうと言ったことは絶対に不可能なのですが、あくまでも見た目だけ隠されているように見えてしまうということです。

だからやっぱり「公然のヒミツ」なのです。精神を研ぎ澄ますとか、思考を完全に止めると言ったことの先にあるわけではないのです。

逆に言えば、誰もそれを避けることはできないくらい、当たり前の事実だということです。だから余計に悩ましいのですね。

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