実在を見る

私の中には、この世界この人生はすべて夢に違いないと思っている部分があるのを感じるのですが、それはあまりにも荒唐無稽です。

なのでここでは、世界は実在するということを前提で話しを進めていきますが、実在というのは私たちが見ているように在るのではありません。

つまりこの世界には、実在するものと私たちが知覚によってこうだろうと解釈しているものの二種類があるということです。

先に実在しないものを明らかにした方が分かりやすいかもしれません。例えば、物語は実在とは無関係であることは明らかですね。

あるいは物事の価値とか意味、歴史、善悪等々。私たちが日頃関心を寄せているものほど、実在しない側のものだということが分かります。

それらがなければ人生物語が成立しないもの、その一切合切が思考によって仮想的に生み出されたものなのです。

結局私たちが毎日生きている世界とは、思考によってあたかも存在するように見えるだけで、実在してはいません。

思考を排除した状態で、つまり澄んだ目で周りを見回したときに一体何が見えるのでしょうか?

これは言葉で伝えられることではないので、興味があればご自身で体感してみることです。練習次第では、長く瞑想などせずともすぐに見えるようになるはずです。

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