イマジネーションから離れる

この宇宙のバックには真理のみがあり、その真理の上にかりそめの現象界が広がっているのです。

かりそめと表現したのは、真理以外のすべては一時的なものでしかないからです。いずれは消失して真理へと戻っていくのです。

広大無辺の真理に想いを馳せてみると、私たちが暮らしているこの現実世界を思考によって作り上げていることがよく分かるのです。

日頃私たちが大切にしているもの、例えば「価値」や「意味」、あるいは「罪」や「正しさ」と言ったものが、すべて思考によるものだからです。

そのことを決して忘れてはならないのです。価値も意味も、罪も正しさもどれもこれも実在しないもの、イマジネーションの世界のものだということ。

それなのに、私たちはそういうものを時には命を賭けても守ろうとするのですから、目を開ける必要がありますね。

目を開けるためには、真理を見ようとすることです。真理を見る目を養うことができたら、イマジネーションを実在とは思わずに済むのです。

思考がない状態では、どんなものであれ価値があるとかないとかが消えてしまうのです。意味も同様にしてあるでもないし、ないでもない。

罪深いなどというイマジネーションにダマされないこと。そして正しさを拠り所にして生きることから離れることですね。

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