その愚かしさを見る

この世界には悪いことはありません。罪悪とか劣悪とか、とにかく「悪」の字が付く言葉は沢山あるのですが、その悪がないのですから。

それは単なる思考、イメージなのです。その代わりと言ってはなんですが、くだらないこと、馬鹿馬鹿しいこと、愚かしい事はたくさんあります。

その代表格が、「自分はダメだ」、「自分はこのままだと価値がない」という信念ですね。

この間違った愚かしい思い込みがあるおかげで、人々はより立派な自分になろうと奮闘努力をするのです。

その目標に近づいていくことが成長だと勘違いしているのですから、本当に愚かしい限りです。

本当の成長とは、自分の間違いに気づくこと。自分のままではダメだという愚かしさに気づいて、目標に到達しようとするあらゆる努力を落とすこと。

実際、気づいてしまえば落とすなどという作業は必要なくなります。あるがままの自然な姿にOKを出せれば、目標など自ずと消えてしまうからです。

善悪があると信じていること自体が愚かしいことだし、その馬鹿馬鹿しさ全体を丸ごと見てしまえば、それだけで事足りるのです。

そのあとは、自動的により気楽な自分になっていることにびっくりするでしょうね。誰のマインドも全部その仕組みも働きも同じだと見抜くこと。

そうしたら自我が大好きな「ランク付け」も全くもってくだらないことだと一掃することになるでしょうね。