家族ぐるみの宗教漬け

私はいわゆる宗教というものとは縁遠い人生を生きてきました。それでも若かりし頃は、どんな教義があるのだろうかという、ちょっとした好奇心はあったと思います。

でもなぜか深入りするようなこともなく、逆に宗教という言葉に若干の異物感を感じる、ごく一般的な日本人だったわけです。

ところが、この仕事をするようになって、意外なほど多くのクライアントさんが、何らかの宗教団体に属しているという事実に出会ったのです。

そしてそれが理由で人生をひどく苦しい状態にしてしまっていることに気付かされたのです。その理由もいたってシンプル。

教義の中で、より良い自分になれ!ということを教わるのですから。裏を返せば、今のままのお前ではダメだ!という事を毎日仕込まれるのです。

私はいつもこのブログでも触れているように、より良い自分、より正しい自分を目指すなら、いつか病気になるという事に気づいて欲しいのです。

幼い頃に、その目標と現実の自分との間の落差に辟易して、惨めさをたくさん溜め込む事になるのです。

と同時に、目標である理想の自分になろうと虚しい努力を積み重ねた結果がウツになるのですね。

こうしたことを見つめると、正しさを教える宗教がどれほど人の人生を破壊してしまうのかが分かるというものです。

日本の家族制度の中で、親がそうした宗教にはまり込んで、家族ぐるみで正しさを押し付けられた子供は、どうすることもできません。

成長して、家の環境が劣悪だったことをしっかり認めて、必要な癒しを進めて行くしかないですね。