ホンモノかニセモノか?

もしもあなたという個人がニセモノであるなら、あなたはニセモノに囲まれながら、ニセモノの中で生きていくことになるのです。

ニセモノというのは、実在しないということです。あるいはその存在が一過性のものであるということです。

実際に実在しなくても、実在しているとしか思えないようなものって、たくさんあるのです。その最たるものが、私たちの自我ですね。

あなたがホンモノを見たい、ホンモノに囲まれて過ごしたいと願うのなら、あなた自身がホンモノである必要があるということです。

ホンモノは一過性ではなく、反対に永遠のものであるということ。そのためには、非存在でなければなりません。

あなたが非存在であるときに限って、そこにはどんな変化を起こすものも入り込むことができないし、存在がなければ時間も介入することができないのです。

ホンモノである非存在のあなたの本質からこの世界を見るとき、それがどんなに酷たらしいものであろうと、何であれ受容することになるのです。

善も悪も、正も不正も、不思議と問題にはならないのです。肯定も否定もないので、ただあるがままを受け容れることになるのです。

一瞬でもこれを垣間見ることができると、自我もそれなりに影響を受けるようで、不安や恐怖などが小さくなって、ひとりでに防衛も少なくなるのだと思います。

要するに良いか悪いか、正しいか間違っているかなどではなくて、ホンモノかニセモノかにかかっているということですね。

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