認知症の予防にもなる

認知症が少しづつ進行しつつある母親が時々言うセリフがあるのですが、それは「私はこれからどうしたらいいのだろうか?」というもの。

明日どこへいけばいいのか分からない、何時に起きればいいのか分からない、そうしたことを不安に感じているのです。

1日の記憶のほとんどを失くしてしまうので、そうした不安を訴えてくるのも当然と言えば当然ですね。

その言葉をよくよく吟味すると、いつも未来のことを心配しているのが一つ、そして何をすればいいかを心配しているのがもう一つ。

この二つが特徴だと分かります。要するに、今自分はどうなのか?というところに意識が向くことがほとんどないということです。

今自分はお腹が空いているのかどうか、あるいは何処か身体の具合が悪いところはないのか?こういった現在の自分の状況を見ることをしないのです。

これは認知症だからということではなく、元々の自我の特徴でもあるのです。自我は過去と未来にばかりに目がいくのです。

今どうあるのか、の代わりに明日どうすべきか?を考え続けて、その結果案の定不安をせっせと製造し続けるのです。

現在認知症ではないとしても、こうした生き方を続けているなら、いずれは認知症になる傾向が高くなるのではないかと疑っています。

認知症予防の一つとしては、いつもこのブログでお伝えしているようなこと、常に意識的であるようにして、今ある自分を見守る練習をすることですね。

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