感謝の気持ちになる

昨日のブログの続きだと思って読んで下さい。一昨日から老人ホームに仮入居した母ですが、もうすぐ94歳という高齢になって、認知症も進行して、ほぼ歩くこともできない状態になっているのです。

普段はそういったことを忘れて生活しているのですが、夜間に転倒したりして、何か困った状態になった時に、実際はこういう状態だよと教えてあげるのです。

そうすると、母はそれを聞いて一瞬びっくりすると同時に、大抵「ああ、嫌だ嫌だ!こんなになってまで生きていたくないよ、早く死にたい!」と言うのです。

こう言う時の母親の言いっぷりは結構切実で、普段は穏やかな人なのに急に駄々っ子のような感じになるのです。

そんな時にじっくりゆっくり言って聞かせるのですが、それはこんな感じです。「お母さん、今回の人生ではもう全てを立派にやり終えたんだよ。

もう何もすることもないし、あとは美味しいものを好きなだけ食べて、神様のお迎えをゆったりと待っていればいいよ。嫌だ嫌だと言えば、神様は逆に来れないでしょ。

恵まれた人生だったし、誰に見られても恥ずかしくない人生だったじゃない。悔いることもないなんて、幸せな人生だったよね。」

こんなことを繰り返し伝えているうちに、次第に母親の受容性が働き始めると、そうだねえと言うことで感謝の感覚になっていくのです。

ただ残念なことに、この感謝の気持ちに持っていくのにそこそこの時間がかかるし、またすぐにこの話自体を忘れてしまうので根気が必要です。

とはいえ、色々やっぱり教えてもらっていることに変わりはありません。

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