理不尽さを思い出す

人生の中で理不尽な目に遭ったことのない人などいないはずです。理不尽なんて言葉を知らないような幼い頃にも、何度となく理不尽さを喰らっているのです。

理不尽というのは、ごく普通の一般常識に照らし合わせてみても、どうにも正しくないし、理屈に合わない言動をされたという意味です。

ということは、物事を論理的に考える傾向が強い人ほど、理不尽さを見つけてしまう、感じやすいということも言えます。

一般的に、女性よりも男性の方が左脳が発達していると言われており、左脳は論理を司る脳なので、結果として女性よりも男性の方が理不尽に敏感に反応してしまうのです。

女性はどちらかといえば、右脳優位の傾向が強いので、理屈に合わないことでもまあいいやで済ますことも可能なのです。

それは男性にはなかなか難しいことなのです。こうした男女の違いがあるにしても、理不尽さに対する反応が異常だという自覚があるなら、それはまた違うところにその原因があるのです。

それを探すには、どんな種類の理不尽さに出会ってしまう傾向にあるかをしっかり分析することです。そこには必ず共通点があるはずなのです。

そしてそれはきっと幼い頃の家庭での経験とマッチしている可能性大なのです。それをヒントに、幼い頃のエピソードを思い出して、そこに紐付けされた怒りの感情に気づくこと。

その怒りのエネルギーが後々の理不尽との出会いを作り出していることを知り、そこに焦点を絞って感情を味わうことです。

そして怒りは惨めさを隠そうとして作り出す感情なので、怒りの下に隠された惨めさにも気づくことができると、癒しは一気に進むことになるでしょうね。