記憶の捏造

昨日のブログの続きとして読んでください。昨日のブログを読んでない方は、まずそちらを読んでからこっちに戻って来て下さい。

その女性歌手の名前が知りたくて、ネット検索した結果、たった一人だけ聞き覚えのある名前を見つけることができたのです。

その人は、アストラッド・ジルベルトという女性で、あの当時かなり有名なボサノバの歌手だったようです。

これだ!とうとう見つけたと思って、これまたネット上にある彼女のアルバムを順番に聞いてみたのですが、どうも知らない曲ばかり。

その上、なんだかあまり魅力的な曲が見つからないのです。歌声や歌い方は、ああこの人かも知れないとは感じるものの、どうもいまいちヒットしないのです。

そこからつらつら思い返していたら、あれ中学1年2年の頃にどうやってアルバムを一枚買うことができたのだろうか?

さらには、自分の部屋にレコードを聴く機材なんてなかったんじゃなかったっけ?というとんでもないことを思い出したのです。

中学3年の時に今の住所に引っ越してきてから、ステレオプレーヤーを買ってもらったんだった。じゃあ、あの記憶って捏造?それもピンとこないなあと。

結局アルバムを見つけられないどころか、記憶そのものが辻褄の合わないものとなってしまい、この件はしばらく保留にすることに。

都合の悪い出来事があると、思い出し難いというだけでなく、その周辺の記憶も曖昧にされて場合によっては操作されてしまうということなんですね。