成し遂げるよりただ気づくこと

なぜこれほどまでに左脳が肥大化してしまったのかということを考える時、それを個人の問題として捉えるようなものは一つもないということです。

全ては人類全体の問題だということ。人類全体がより複雑な社会を構築するようにと進んできたことが原因なのです。

それが間違いだったとか誤りだったということではなくて、そのように変革してきただけなのです。ただこうしたことに気づくことは大切なことだと思いますね。

右脳は私たちが全体の一部だということを知っている一方で、左脳は個人ということをより激しく強調するようになってしまったのです。

そのバランスが崩れてしまい、全体と繋がっている感覚を忘れてしまったのです。それに加えて、左脳は常に理想の自分と現実の自分を比較しています。

その違いを少しでも無くそうとすることが、生きる上での原動力となっているのです。それが私たちの不満や欠乏感の原因なのです。

右脳にはそうした比較がそもそもないので、常に満たされた状態でいることができるのです。誰もが幸せを求めて頑張っているのですが、少し考え直した方が良さそうです。

つまり、私たちが望む人生は自分自身の中にもうすでにあるということ。それは何かを成し遂げるということではなく、元々あることに気づくこと。

ただそうしたことに気づいたからといって、すぐに生き方を変えることは難しいのです。それでも諦めずに、少しずつカメのように鈍くても着実に変化させていきたいものですね。