没入感が怖い

以前から気がついていたことではあるのですが…。瞑想中に少しずつ深い感覚になっていくのですが、それを没入感と呼んでもいいかもしれません。

その感覚が強くなってくると、マインドの中にそれを怖がる何者かがいるのに気づきます。そして、緊張してくるのが分かるのです。

きっと思考が緩んでくるにつれて、思考の中に棲んでいる左脳の中の誰かが自分を保っていられない感じがしてくるのでしょうか。

それを怖れて、あれこれ邪魔をしてくるのです。もっと深くと願っている自分と、もうやめてくれという自分のせめぎ合いが起こるのです。

そして結局は、ブレーキの方が勝つので、それ以上先には進めないわけです。最近、瞑想よりも腹式呼吸の方が素早く没入感がやってくることを知りました。

早ければ、ほんの数十秒、あるいは2、3回の呼吸でもあの感覚はやってくることもあります。そうすると、それを怖れている誰かが慌てるのです。

そして、どうなってしまうんだろうという感覚でプチパニックになるのです。生唾をゴクンと飲むのが分かります。

どうなろうと大丈夫だからと伝えても、ほとんど効果はないようです。何度も繰り返し経験させてあげて、死なないということを気づかせてあげるしかないのかなと。

上の行を書いてから、少しだけ没入させながらこれを書いているのですが、そうすると自分の顔が仏頂面になっていることに気づきます。

普段は、きっと何らかの仮面を被っているので、それが取れた状態になるということなのかもしれません。仏頂面のおじさんを人前に出すわけにはいかないので、こうしたワークはやはり一人の時にするものですね。