意外な副産物

頭の中の自動思考や自動演奏、自動鼻歌などを止めて、シーンとした気持ちのいい状態になりたいと思い立ってから、一ヶ月弱が経ちました。

こうした思いはもう遥か前からずっと持っていたのですが、きっと無理だろうと思って放置しておいたのです。

ただし、今回はちょっと本気モードになっているようで、自分でもこのやる気はどこからくるのだろうと驚いている面もあるのです。

成果の程はというと、相変わらず自動思考はやってくるし、自動演奏や自動鼻歌も波はあるにせよ、まだ全く止まってはいません。

その間、できる時にはずっと瞑想をしたり、呼吸法をしたりして、なるべくそのことを忘れないように心がけて生活してきました。

その効果なのかよく分からないのですが、あの感覚がやってきやすくなったのです。あの感覚というのは、どう言葉で説明すればいいものか。

シーンとした感じというよりも、頭の芯がジーンとした感じがして、全身の感覚が様変わりするのです。

身体を動かすとすぐに消えていってしまうものなので、じっとしていなければならないのですが、それが少しも苦にならないのです。

その状態がやってきている間は、確かに自動思考や自動鼻歌などは影を潜めてしまうことが多いのですが、それでもそれを喜ぶ自分もいないのです。

というよりも、思考だけでなく感情的なものも薄くなってしまうらしく、意識だけが全く変化なくあり続けているという状態です。

以前から知っている感覚ではあるのですが、これまではほんの少しだけやってきてすぐに消えていってしまう感覚でした。それが今は体験し放題になったわけです。

ハウスメーカーの設計士さんとの打ち合わせで思考をフル回転させた後、どうなるのか心配だったのですが、帰宅して一人になったらすぐにその状態に戻れたのです。

まだ目的は全然達成できていないのですが、意外な副産物がやってきてくれたのはありがたいことですね。