私は全体性という言葉を使って、自分の本質の感覚を表現することがあります。このブログでもお馴染みになっていると思います。
セッションでも、全体性というのを感じたいのですが、どうやったらいいのでしょうか?とクライアントさんから質問されることもあるのです。
こんな時、残念ながら私自身もこうしたらいいという的確なアドバイスができなくて、歯がゆい気持ちになっていました。
できることといえば、なるべく毎日瞑想をすることで、いつか必ずその感覚がやってくるはずだからと言うしかないのです。
そんな中、今日ふと気づいたことがあるのです。それは、腹式呼吸を繰り返し実践していたときに発見したのです。
腹式呼吸とは、吸う時にお腹を膨らませるのですが、その時に意識も一緒にお腹を下に向かって下がっていくようにするのです。
その時、お腹の下辺りから空間が広がっているイメージを作るのです。それもできたら突如として宇宙空間に繋がっているくらいの広大なイメージです。
すると、降りていった自分のイメージが瞬間的に砂粒よりも小さい、言ってみれば無になってしまったような気がするのです。
なぜなら、周囲にある無限に広大な宇宙と比較するからです。その瞬間に、その対比の鮮やかさと相まってあの全体性がいつもよりも鮮明にやってきたのです。
そういうことかと。何となく分かっていたことが明確になったのです。全体性の感覚とは、同時に自分が無である感覚なんだなと。
こんな解説よりも、先ほどの腹式呼吸を自分なりに工夫して試してもらうと、もしかしたらただ瞑想しているよりも、うまくいくかもしれません。ぜひ実践してみてください。