顔なしで生まれてきた

印象的な osho の言葉をまずは読んでみてください。にわかには、納得できないかもしれませんが。

大部分の人はその人自身ではない
彼らは生きているのではなく
他の人々から与えられた役割を演じているにすぎない
彼らの考えは誰か他の人の意見であり
彼らの顔はただの仮面にすぎない
彼らには顔がないのだ
彼らにはまったく真正な実存というものがない
その生はまねごと
その情感は引用だ

私たちが自分だと感じているこの自我は、自分一人で作り上げてきたわけではないということです。その逆に、周囲との相互作用によって勝手に作られたと言った方が正しいのです。

生まれてしばらくは、自分の顔などなかったのです。ところが、環境に順応するための一時的な仮面をつける術を学ぶようになるのです。

そして周囲の状況や、相手が誰かによっても新たな仮面がその都度作られていくのです。そうやって、例え一人でいる時でさえも、もう仮面を外すことができなくなってしまうのです。

間違えないで欲しいのは、自分自身である素顔というのが仮面の下に隠されているというわけではありません。素顔は元々なかったのです。

顔なしで生まれてきたのです。顔あるいは仮面というのは、全てが対外的なものでしかないのですから。

もしも私たちが、生まれた頃と同じ顔なしの状態に戻ることができたら、さぞかし爽快で心地いい毎日になることでしょう。

実はそんな方法が一つだけあるのです。それは、ダグラス・ハーディングが考案した実験によって、その感覚を手に入れることができます。

興味があれば、調べてみることをお勧めします。