千載一遇のチャンスとは、ネットで意味を調べてみると、千年に一度あるかないかの大チャンスのことだそうです。
かなりオーバーな表現ではあるのですが、そのくらいのまたとない大チャンスがある日やってきます。
感のいい人なら察しがつくかもしれませんが、それが死にゆくということです。生と死はコインの裏表のように真反対と思っている人が多いかもしれません。
けれども、死というのは人生の一部です。人生の最後の瞬間にそれがやってくるので、生きることの範疇なのです。
それで一体それがどんな大チャンスなのかというと、自分の本当の姿が何であるかを気づかせてもらえるチャンスなのです。
ただ残念ながら、ほとんどの人が危篤になってしまったり、意識が朦朧となったりしてしまうので、その大切なチャンスを逃してしまうのですね。
非常にストイックで修行が大好きな人であれば、難行苦行に勤しむことでいつかは覚醒できるのでしょうけれど。
私のような辛いの嫌いというタイプにとっては、楽をして気づきたい気持ちが満々なので、死ぬ瞬間に期待しているのです。
意識をしっかりと保ったままでいられるなら、これが自分だと思っていたあらゆる感覚などが消えていく様を見ていることができるはず。
その結果、死が通り過ぎた後に残ったもの、それこそが本当の自分ということになるのですね。それを考えると、死ぬことも楽しみになりそうです。
ただし、大事なチャンス到来の時に、無意識にならないようにそれまでに十分に練習しておくことは必要でしょうね。