古傷を癒す

私たちは、人生の中で様々な苦難に遭遇してしまうものです。それを避ける方法はないのかもしれませんね。

例えば大好きな恋人に裏切られて、失意のどん底に突き落とされてしまうかもしれません。そんな時どうすればいいのか?

手っ取り早く立ち直るには、忙しく過ごすようにするというのがあります。仕事を多忙にするとか、趣味に没頭するとか、あるいは次の恋人を探しまくる等々。

ただし、このようなやり方では負ってしまった心の傷は癒えないままに放置されている状態なのです。

気づかないようにしていただけで、自動的に傷が癒えるということはありません。そうなると、いずれはその古傷が何らかの形で表面化してくるのです。

同じような体験を繰り返してしまうとか、あるいは理不尽な目に遭ってしまうとか、傷はあなたに気づいて欲しいのです。介抱して欲しがっているのです。

だからこそ似たような体験をあなたにさせて、思い出してもらおうと画策するわけです。逃げおおせないのです。

そういった傷をたくさん持ったまま死んでいくという方法もあるかもしれませんが、それは次の人生に持ち越されるだけ。

外側にばかり気を取られている人生から、内側に意識を向けるように変えていくことです。そしてその傷の痛みを十分に味わってあげるのです。

そうすることによって、いずれは古傷が癒されていくことになるのですから。