余裕がないと視野が狭まる

クルマの免許を取得したばかりの初心者と、ベテランドライバーの違いは何かというと、運転そのものの上手下手もさることながら、視野の広さに違いがあると思うのです。

私自身にもそうした経験があります。何かの理由で半年くらい運転から遠ざかっていたことがあって、そこから久しぶりに運転した時に何となく怖い感じがあったのです。

自分なりに分析したところ、どうやら周囲を見る時に余裕がなく、視野がだいぶ狭くなっているということに気づきました。

何処をどういうタイミングで見れば良いのかの加減が分からなくなっていて、全部見ようとするのでさらに余裕がなくなるのですね。

クルマはスピードが上がるほど、ただでさえ視野が狭くなっていくという原理があるので、見えてない部分が多くなって危険を感じるということです。

こうしたことは、クルマの運転に限ったことではなく、心の余裕と視野の広さというのは強く関連しているのだと思います。

お腹が痛くて冷や汗をかきながらトイレを探している時など、周囲にどんな美人さんが歩いていようと全く目に入らなくなるほど、視野が狭くなるのを知っています。

逆に心にゆとりを感じている時などは、すごく視野が広がっていて周囲の状況に対して自然に気配りすることができる感じがします。

ここ何年も感じていることですが、街で見かける人々の視野が狭くなっているのかもと思うことに遭遇することが多くて、日本の未来は大丈夫なんだろうかと少し心配になりますね。

子育てをしているお父さんお母さんの心に余裕がないと、家庭の中といえども視野が狭くなってしまい、子供の気持ちを受け止めることができなくなってしまうのです。

これが一番困ったことです。余裕のない親に育てられたかもしれないと思うなら、是非とも自分で過去の自分を受け止める練習をすることですね。