HSPという恩寵

人間を含めて動物というのは、外側の世界からやってくるあらゆる刺激を受けて、それへの反応を繰り返しながら生きているのです。

したがって、刺激に対する反応が強ければ強いほど、それだけ周囲の影響を受けやすいと言えるのです。つまり、感度が高いほど反応も大きくなってしまうわけです。

感度というのは、人間で言えば敏感さや神経質な度合いのことですね。感度の高い人のことを、最近では HSP(Highly Sensitive Person) と呼ぶようになりましたね。

要するに、「生まれつき非常に感受性が強く、敏感な気質を持った人」というわけです。生まれつきというのがミソで、この気質は死ぬまで変わりません。

HSPの人の幼い頃というのは、きっと否定的な言われ方をされた人も多いのではないかと思います。例えば、痛がり、泣き虫、怖がり等々。

ですので、自分のことを情けない、ダメな子のように思い込んでしまったとしても、不思議ではないのです。

その否定的な自己イメージが大人になっても継続してしまうのが普通です。自分に対して怖がりで勇気のない臆病者などの烙印を押してしまうかも知れません。

一度冷静になって感度が高いということを見つめてみれば分かることですが、それは決して否定的なことではなく、逆に恵まれた才能を持っていると捉えることができます。

感覚が優れていることで、他人には気づけない様々な事柄にはっきりと気づくことができるのですから、その能力は使い方次第で大変な強みにもなり得るのです。

私自身もHSPの端くれとして、幼い頃は生きづらかったけれども、今ではその感性を瞑想やその他の感覚を研ぎ澄ます必要があるときに使っています。

HSPとして生まれたことのありがたさを、大人になって再認識できるといいですね。そのためには、しっかりと心の癒しをすることです。

“HSPという恩寵” への5件の返信

  1. 我が家は主人は軽度、私と子供達と犬1匹は重度のHSPだと思われます。
    その為、私は子供達2人きりにはさせることはできず専業主婦になりました(子供隊はお互い気を遣っていづらくなるタイプのため)
    また犬にも動物にもHSP気質があると知り、神経質で敏感な我が家の犬は、皆にたっぷりの愛情をもらいながらも音や人の気持ちに敏感な性質を存分に発揮しています。(手がかかります^^;)
    私も強度HSPのため、望まない長所として場の雰囲気を良くし人高い共感力の長所があるようです。でもそんな気遣いに疲れたので他人との接点をなるべく持たないようにしていますが、身内での集まりにはそうはいかず集まりの時は1人地獄気分でへこみます。それもまぁ仕方ないということでしょうか。
    自分の気持ちと反し、人間関係の中で良いように発揮する面があるのでしょうね。

    1. 持って生まれた気質の傾向は変わることはありませんが、癒しを進めていくことでHSPの程度は和らいでくると思います。
      その理由は、幼い頃の生育環境によって、敏感さに拍車がかかってしまうからです。逆に言えば、安心の中で育っていれば
      HSPであろうとも、それほどの苦労をすることはないのです。ということは、癒しを進めていくことで拍車がかかってしまった部分を
      取り除くことができるということです。不安の中で生きれば、誰だってアンテナの感度が高くならざるを得ないですから。

      要するに、癒していくことで不必要な自己防衛を小さくしていくことができるということです。簡単ではありませんが、諦めずに
      じっくりと癒していくことですね。

    1. それは、基本中の基本だと思った方がいいと思います。やりたくないことをやり続けてしまうのも、自己防衛だと気づくことですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です