自分本位が優しさを生む

「金持ちケンカせず」という諺がありますね。ある人がクルマを運転していて、高級車であるジャガーにぶつけてしまった時のこと。

わあ困ったなと思ってどうしたものかと躊躇していると、ジャガーから降りて来た有閑マダム風の女性が、「あらあ、いいのよ〜」と言ったとか。

明らかに経済的に余裕があることで、お金で修理すれば済むことだからということなのでしょうね。

普通であれば、相手に落ち度があると思えば嫌味の一つも言いたくなるものです。そっちの保険で修理してくださいねとか。

私たちは、自分に余裕があれば人に対して優しくすることができるのです。宝くじ6億円が当選した日に、何か理不尽な目に遭ったとしても笑って許せてしまうのです。

もしも人に対して常に優しくありたいと思うなら、十分に自分本位に生きることです。できるだけ自分を優先すること。

それをしっかり確立できたなら、心に余裕やゆとりが生まれてくるので、何の努力もなしに人に優しく接することができるようになるのです。

逆に自分をないがしろにしている人ができるのは、表面的な優しさを作ることだけで、いつかは化けの皮が剥がれてしまうでしょう。

そしてその我慢の反動がいつかはやってきて、自分でも驚くくらいに人に対して冷たい態度をとってしまうようになるかも知れませんね。