父の実家での刺激的な生活

子供の頃、夏休みになると父親の実家(千葉の外房)に遊びに行って、しばらくはそこで過ごすことがありました。今思い返してみると、そこでの生活でちょっとしたスリルと非日常を味わったのです。

まだ小学生だったのに、二輪の原付バイク(カブと呼ばれていました)に乗って、近くのお店までお使いに行ったり。

その時は、少しでも大人っぽく見せるために、ジャケットを着て行くようにしていました。でもどう転んでも小学生丸出しなんですけどね。

あるいは、本物の空気銃で的を作ってそれを撃ったりして遊んで、気がついたら弾を全て使ってしまったりしていました。

子供が触ると危険だからと言って、注意する大人が一人もいなかったのが不思議です。思い返すと、だいぶ危険な感じがします。

その実家は父親のお兄さんが継いでいたのですが、夫婦揃って医者だったので、毎年一人二人が、海で溺れて担ぎ込まれてくるのです。

また、真夜中に救急で人が運び込まれてきて、緊急手術をしなければならなくて、苦しくて大暴れしている患者を押さえているように、父親は頼まれたこともあったり。

自宅での普段の平凡な毎日と比べると、本当に色々なことが起きて、野生児として生きているような感覚がありましたね。

安全で退屈なありきたりな毎日と、すごく自由で危険を孕んでいる生活のどちらが魅力的なのか難しいところですが、どちらも経験できたのはよかったかもしれません。