この世ははかない

小学生の時に、紙飛行機を作って飛ばす遊びが流行ったことがありました。と言っても、学校中でということではなく、同じクラスの男子の中でということでした。

誰の紙飛行機が一番安定して、遠くまで飛んでいくかを競っていたと思います。紙飛行機といっても、折り方は色々あってどの折り方が一番有利かはやってみなければわかりません。

あるとき奇跡的に、真っ直ぐに、しかもほぼ水平に飛んでくれる飛行機を折れたことがあったのです。それはもう、素晴らしいの一言。

自分は有頂天に鼻高々で飛ばしていたのですが、その飛行機がたまたま誰かの足元に着地したと思ったら、その人に踏まれてしまったのです。

一瞬にして飛行機はぺちゃんこになってしまい、恐れていた通り、そのあと元の形に戻して飛ばしてみても、もう以前のような理想的な飛び方はしなくなってしまったのです。

その悔しさといったらありませんでした。故意に踏みつけられたわけでもないので、誰にもその鬱憤をぶつけることもできずに。

そのあと、何度も同じ折り方で紙飛行機を作ったのですが、やはり同じような飛び方をする飛行機を作ることはできませんでした。

その時悟ったのです。この世にあるあらゆるものは、本当にはかないと。いつまでも続いていくものはひとつもないんだなと。

その頃、執着という言葉はきっと知らなかったと思うのですが、何かに心を縛られるのは問題だなあと。すぐに気持ちを切り替えるということを少し覚えたのです。

どんなに大切なものでも、あっという間に消えていってしまうんだなと。それがこの世の掟何だなと妙に納得したのです。

何かに囚われてしまうと、せっかくの人生を存分に楽しめなくなってしまうというのも、どこかで分かっていたように思いますね。

“この世ははかない” への3件の返信

  1. いつもありがとうございます。
    今日は私事ですが、気づきがありましたので投稿させて頂きます。
    今まで自己否定や自己肯定感、自分軸他人軸など、自分を癒しながら改善していこうと思って取り組んでいましたが、なんだかその言葉を聞いたり見たりすると、いつも硬さや困難さや自己否定感が湧き上がって難しく考えてきました。
    でも今日、適切な言葉ではないと思うのですが、イメージ的にその言葉達を、My Life、Mypace、Myryle.という、(マイライフ、マイペース、マイルール)と言い換えてみると告白の難しさや、自己否定感か和らいで進んでいくワクワク感が生まれハードルが下がりました。
    しばらく、この言葉達を意識してやっていこうと思いました。
    瞑想も続けて進めていきます。

    1. 癒しも楽しんで進めていけるようなご自分なりの工夫というものがあるといいということですね。気づけてよかったと思います。言葉一つでイメージは大きく変わるものですね。どうぞこれからも、ご自身のやり方で継続して行ってください。

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