シンプルさの極地

誰にとっても、その人の人生の中心にはその人自身がいると思われていて、その人生で起きるあらゆる事柄はその人にとってのものだと考えているのです。

すべての経験は、その人が経験しているのだと。その人が見て、聞いて、感じて、その人が考えてそれに従って行動を起こすのです。

その全てがその人の経験値として蓄積されていくのです。その膨大な経験の所有者として、人生を進めていくのです。

ここが人生の要のように思えてきます。ところが、非二元の立場からすれば、大きく膨れ上がったその人の経験は、実は誰かのものではなく、ただそれが起きただけだったと。

全てはただの現れとして起きているのだと。そこには、現れとは別の誰かなど存在したためしはないのです。そんな異物などありません。

中心と呼ばれる特殊な構造のようなものは存在しないのです。全てはただ起きているように見えるだけ。

因果のような関係も、互いを参照するようなどんな関係性もありません。これほどのシンプルさがあっていいのかと驚くほどです。

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