自我が防衛を緩めてくれたら、人生は自ずとゆったりとしたものになっていくはずです。大人になれば、自分で自分をゆったりさせようという選択肢も生まれます。
ところが、幼い頃から親自身がゆったりとした生き方をしていなければ、その環境下で子供がゆったりすることなど不可能なのです。
そして、深いところではゆったりしたいと願っているのに、そんなことには全く気づくことなく毎日をセカセカと過ごすことになるのです。
つまりは防衛の毎日、戦いの毎日、あれこれ気忙しい毎日、少しもゆっくりしていられない人生が、続くことになるのです。
そうした環境下で育つと、あるがままの自分でいてはいけないというメッセージを毎日受け取ってしまっているようなものなのです。
これが子供の問題行動を誘発することになってしまうのは、想像に難くありません。本当はこんなの嫌だ、が積まれていき、それが問題行動となって起きるのです。
子供自身にそれを気づいて欲しいと願うのは、全くもってお門違いですね。家庭での洗脳がとても深く染み付いてしまうのですから。
加えて、親の道徳感、倫理観、正しさ、そう言ったものを強く子供に押し付けてしまえば、子供は強烈な問題行動を起こして抵抗するようになるはずです。
人生が何かうまくいってないなあと感じたら、自分が自然でいられるようなゆったりとした時間を過ごせているかどうかをチェックすることですね。