問題解決欲求に気づく

一般的に言われていることですが、私たち人間の三大欲求とは、食欲、性欲、睡眠欲です。どれも生物として存続するために必要なものですね。

これ以外にも他の生物と比べて、人間に特有の欲求というものもあります。例えば、ブッダの7つの欲求と呼ばれるものがあります。

それは、上記の3つに加えて承認欲求、生存欲求、怠惰欲求(楽をしたい)、感楽欲求(快楽を味わいたい)などがあるのだそうです。

挙げ出したらきっとキリがないくらい出てくるはずですね。そんな中で、今日私が話題にしたいのは問題解決欲求です。

普通に考えたら、問題なんてないに越したことはないわけです。問題が生じると、そのままでは困るからこそそれを何とかして解決しようとするわけです。

ところが、人間はそれを欲求として持っているということです。他の動物との違い、かなり明確です。例えば、クイズに正解したい、ジグソーパズルを最後まで完成したい。そこにクロスワードパズルがあれば、つい手を出してしまう。

クイズやパズルなら問題ないですが、人生で難題がやってきたら、それを何とかして自らの力で解決したい、そういう欲求が強くあるのです。そして実はその欲求が自我を強力なものにしていくのです。

自我はそのことを熟知しているので、次から次へと問題を見つけては本人に投げつけてくるのです。本人はそれとは知らずに、問題解決欲求に従って問題解決に精を出すわけです。

問題を作っては解決し、間髪を入れずに次の問題が提示され、それを解決するとまた更なる問題がやってくるという具合に。これが人生です。

そういった自我の作戦に気づいて、なるべく問題をそのままにしておくという練習をすることです。気持ち悪いかもしれませんが、次第に慣れてくるはずです。

解決したいという欲求も感じながら、傍に置いて放置するのです。そうすると、なんと問題は自然と解決してしまうのです。

そしてそれは私たちが考えているようなやり方とは違って、こんな方法もあったんだと驚くようなやり方で問題が消滅してしまうのです。

エンドレスに続く問題ー解決のループから抜け出るためにも、ぜひ試してみることをお勧めします。物事を問題視しなくなると、人生はこれで良かったんだという見方ができるようになるのですね。

“問題解決欲求に気づく” への2件の返信

  1. (解決したいという欲求も感じながら、傍に置いて放置するのです。そうすると、なんと問題は自然と解決してしまうのです。)

    私も何度かこういった経験をした事があるので何となく感覚的にわかります。

    もう無理だと思って手放して問題を解決しないでいたら、あれ?いつの間にか問題が問題じゃなくなっていたとか。
    もちろん全てではありませんが。

    少し不思議ですが、これは何でなんでしょうね。右脳や自分の潜在意識が働いてとか自分自身の存在が上手くやってくれるとか?でしょうか。
    それとも手放したからこそそういう作用が働くとか

    1. 問題を作って解決するというループを継続したいマインドにとって、放っておかれる事で問題の意味が消えてしまうからではないかと思っています。

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