右脳と左脳の感謝の違い

子供の頃、ヒーローはありがとうと言わない、感謝するのはヒーローに助けられる弱い人だという固定観念が出来上がったのです。

そのせいで、長いこと感謝とは無縁の人生を送ってきたのですが、十数年前に理由のない感謝の体験をしてから、少しは変わったのです。

その体験は、大勢で瞑想をしている場で起きたのですが、とにかく何か恍惚体験のようなものがやってきて、これを言葉で表したら何になるかと考えた時に、ああ感謝だとなったのです。

全てが感謝で、感謝が降り注いできて、感謝に包まれてしまったような、そんな感覚だったのです。この理由のない感謝って、今思えばきっと右脳による感謝だったのではないかと。

それに対して私たちの毎日は、原因があって結果がやってくるというものばかりです。起きることには必ず理屈が付随しているのです。

多くの感情は思考の結果です。理屈に合わないことをされたと思ったなら、怒りという感情が湧いてくるのです。

自分が惨めだと思ったなら、悲しみという感情がやってくるのです。それと同様に、何らかのことが自分にやってきて、それについて思考した結果として、感謝がやってくることがあるわけです。

こういった原因がはっきりしている時にやってくる感謝は、きっと左脳によるものなのではないかと思うのです。

右脳であれ左脳であれ、どちらの感謝であっても自分の気持ちを穏やかで気持ちのいいものにしてくれるのですから、感謝という感情そのものに対しても感謝しかありませんね。

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