準備万端にしておく

究極のことを言ってしまえば、私たちが真に救われるためにはただ目覚めること以外にはありません。

お金持ちになっても、欲しいものが手に入ったとしても、どんな希望が叶ったとしても、それはすべて同じこと。

自我にとってはそれは嬉しいことかもしれないけれど、自我の興奮はすぐに終わってまた次の欲しいものへの渇望が始まるのです。

だからこの生を、あるがままの生を人生と勘違いしている限りにおいては、本当の救いにはならないということです。

それはたとえば、眠りの中で夢を貪っている人がいたとして、その人の夢の中に介入してその夢をハッピーなものに変えてあげたとしても、それはただの夢に過ぎないのと同じこと。

その人を救うには、あなたは今夢の中にいるんだよと教えてあげること。そして夢から覚めるように身体を揺さぶってあげること。

そうやって揺り起こしてくれるのがマスターですね。でも身近にはそんな人いないので、何かの力を待つしかないですね。

勿論ただ待つのではなく、それがいつ自分をノックしてくれてもそれと分かるように準備しておくことが大切です。それが瞑想かもしれませんね。

“準備万端にしておく” への3件の返信

  1. 瞑想の効果は他にどんなことがありますか?
    また1日何分くらいすればいいでしょうか?

    1. 瞑想していると、気分が落ち着き、興奮が鎮まり、リラックスが深くなっていきます。ここまでは自我にとっての利点ですが、その上でナニモノでもない自己というものへの気づきもやってきてくれます。真実に近づくことができるということですね。どのように瞑想をしていくかというのは、その人の個性に合わせるのが一番ですね。飽きっぽい人の場合は、時間を決めずにやりたいときにやりたいだけやるようにするのがいいし、生真面目な人の場合は時間と場所を決めて、5分から30分程度毎日やれるといいと思います。大切なのは、瞑想ができなくても自分を責めないということを決めてから始めることです。

      1. 自分に合わせればいいのですね。
        こうしなければならないと縛りがないとなると気楽にできそうです。
        お料理を煮ている間の5分とかからやってみます。
        ありがとうございました。

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