本当の自由にはまだ遠い

子供の頃は、財布も何も持たずに外に行っていました。小遣い制ではなかったので、お金を持つ機会がなかったからです。

それでも別に不自由を感じていたということもなかったのですが、中学生くらいになった時に初めてお金を持って外出したいと思ったのです。

それで何の用事もないのに、小銭を持って自転車で出掛けて、自宅から少し離れたところに小さなお店を見つけて、そこでコーヒー牛乳を買って飲んだのです。

特別喉が渇いていたわけでもないのですが、自分はいつでも好きな時にフラッと立ち寄ったお店で買い物ができるんだと。

そういうちょっとした大人の気分を味わいたかったのでしょうね。だから、そのあとはそう言ったことは一度もやりませんでした。

あと、中学3年生の時に、初めて一人で池袋まで出掛けて、デパートでちょっとお高めな靴を買って、そのあとレストラン街でグラタンを食べて帰ってきたことがありました。

今でも覚えているということは、これもやはり自分が大人のような自由を得た印象深い体験だったのかもしれません。

そうやってできなかったことができるようになって、少しずつ自由を得ていくわけです。

ところが、そういったことがなんでもできるようになった今でも、なんとなくの不自由さを抱えているのです。

それは何らかのルールや常識に制限されているような感覚なのか、その辺のことは定かではないのですが。

一つ言えることは、より自由になろうとして大人になってはみたものの、やはり自分が思っていたような自由にはまだ到達していないという感じがあるのですね。

明日に続く

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